新年度が始まり、新しい職場環境になった方。
部署内のチーム編成が変わったり、周りで仕事をする相手が変わった方。
なにかしらの環境に変化があった方も多いのではないでしょうか。
今回は、この仕事上の環境の変化にどのように対応すればいいのか？
自分のマインドや感情とはどのように向き合っていくのか？
セルフコーチングのためのヒントとなる視点をお伝えしたいと思います。
5つの質問でご自身と対話してみてくださいね。
目次
■変化に対応するのための質問
１、自然と変化するのを待つ必要のあることはなんでしょうか？
例えば、新しい生活のリズムに身体がだんだん慣れてくることがあります。これを順応といいます。環境に合うように、「自然と」自分が変化してきている、ということです。
このように、自然と変化するのを待つ必要のあることは、他にどんなことがあるでしょうか。
早く慣れないと！と焦っていることが、もしもこの分野のものであれば、「慣れるまである程度は時間がかかるのは当然だ」と考えてみるのはいかがでしょうか。無駄な力が抜けて楽になるかもしれません。
２、新しい環境で早く自分にも取り入れたいと思うことはなんでしょうか？
自分もこの環境に早く馴染みたい、という部分はどこでしょうか。
働きたかった部署、役割、前からやりたかった仕事、ロールモデルとなる憧れの人の近くにいることができるようになった・・など。
新しい環境で、周りの人や周囲の仕事のやり方、または存在感やあり方など、周囲と同じようになれたら嬉しいな、と思う部分はどこか？考えてみましょう。
段取りの仕方でしょうか、または人との接し方でしょうか。せっかくの新しい環境で、なりたい自分になるために吸収できそうなことはなんでしょうか。
３、新しい環境の変化にうまく適応するために、今までのやり方で変えるといいことはどんなことでしょうか？
環境が変化することで、これまでの環境やこれまでの自分としては正解だったんだけど、新しい環境では合わない、適さないという部分も出てくるでしょう。
その時に、「なぜ周りはこうしないのか？」「この人はなぜこうなんだ」と環境や相手が変わるべきだという考えに執着してしまうこともありますよね。
そんな時は、あえて自分が変えた方がいい部分はないのか？という視点でもチェックしてみてください。
ここは、むしろ自分のほうが積極的に変化させていかないとパフォーマンスに悪影響だな、という部分を見つけてみてください。そして、実際に具体的な行動面を変化させてみましょう。成長のチャンスかもしれません。
４、新しい環境になっても、これまでと変えない方がよいことはなんでしょうか？
環境が変化しても、変えない方がいいことだってたくさんありますよね。そんなときに、「これまでの自分が通用しないなんて」と卑屈になってしまったり、「自分のことを理解してもらえないところに来てしまった」と思ったりすることもあるでしょう。
そして、「自分が変わらないと」と感じる場面もあるでしょう。そんな時は、変えた方がいいこと、変えない方がいいこと、この両者を区別しましょう。
自分が変えないことによって、結果的に新しい環境により良い方法などを持ち込める可能性があるのなら、むしろ変えてはもったいないですよね。
あるいは、大切にしたい信念などもあるかもしれません。ここは変えたくない、こんな自分は変わらずに大切にしたい、という部分は、無理に適応させる必要はありません。
５、新しい環境の変化に対応するために、新しく試してみたいこと、工夫できそうなことはなんでしょうか？
新しい環境の変化に対応するためには、何かを新しく試してみたり、工夫をしてみることも必要となってきます。
環境の変化があるときは、自分側も変化させていくことでうまく対応しやすくなります。そのために試すと良さそうなこと、チャレンジしてみたいことはなんでしょうか。
または、これまでの経験を踏まえて、そこに何かしらの工夫を加えることでうまく変化に適応できそうなことはありますか？
まとめ
環境の変化についていくことが大変だなと感じたり、この不安定な状況から少しでも早く抜け出して、安定したい！と感じることもあるでしょう。
そんな時には、「安定のためには、積極的に自分から変化する！」という意識をもってみることが重要です。スムーズに変化ができれば、自分の馴染み方、適応の仕方が早くなります。その結果、早く安定しやすくなります。
そう、安定のためには自分から積極的に変化することが必須なんです。
ここでご紹介した5つの質問をきっかけに、変化への対応にがんばる自分を労わりながら、ぜひ上手に自分と向き合ってみてくださいね。