今さら聞けない「お金を増やす投資法」

マインドセット今さら聞けない「お金を増やす投資法」

誰もが気になるお金の話。最近は政府が老後資金問題の解決法のひとつとして金融投資を積極的に推奨していることもあり、ここ数年で証券口座を開設する人が急激に増加しています。とはいえ、初心者にはまだまだ心理的ハードルの高い投資の世界。そこでこのコラムでは、現役外資系金融マン・フォレックス氏が投資初心者の方に向け、投資の考え方から方法論までを解説します!


お金を増やすには、元手資金や目標額などが個々人で異なるように、採るべき方法も各々で変わります。よって、効率的にお金を増やしていくにはその“増やし方”から考えなければなりません。それにはまず、資産形成と資産運用を分けて考える視点を持つことが大切です。

しかし、「そもそも資産形成と資産運用って何が違うの?」と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。そこで、コラム初回では両者の違いについて説明していきます。

資産形成と資産運用

資産運用とは「今手元にある資産を運用して増やすこと」をいいます。株式や国債などの金融商品、不動産などに投資して、“効率よく資産を増やす”のを目的とするのが、資産を運用するということ。運用する資産の額が大きいほど、得られる利益も大きくなります。目的に合わせて運用方法を変えるなど、しっかりとした戦略を持つことが大切です。

対して資産形成は「今から資産を作ること」を指します。生業での労働収入や副業などで得た資金を元手に“投資で資産を積み上げていく”という資産運用の前段階の行為です。なぜ運用前に形成を行う必要があるのか?その理由は、投資商品は少ない金額で運用を始めても大きなリターンを見込めないものがほとんどだからです。

例えば、100万円で購入した株の価値が120万円まで上昇すると、利率20%で20万円の利益となります。同じ利率で投資金額が1,000万円の場合、利益は200万円。両者の差額は180万円と、大きく開きます。運用額の大きさが重要であることがお分かりいただけると思います。

自分はこの先どのような生き方をしたいのかーー。いくばくでも想定した上である程度の資産を形成し、その後運用にシフトする、という流れをとることで“効率よく資産を増やす”道筋をつけることができます。

資産形成において大切なこと

最初から大きな資産を持ち運用できているラッキーな方はさておき、ほとんどの方は資産形成からのスタートとなります。資産形成の目的は「資産運用するためのお金作り」。形成段階から運用のフェーズに移行する期間は、もちろん短かいに越したことはありません。

短期で大きな資金を得るには、ギャンブルなどのリスキーなやり方と、株などのトレードで増やす手段があります。ギャンブルは、勝てば一攫千金のチャンス!一瞬にして大金を得ることが可能ではありますが、負けた時の損失が大きすぎるゆえ、資産形成の手段としてはおすすめしません(笑)。よってトレードを選択することとなりますが、自分でトレードを行う場合に重要なのが「金融商品の性質を知っておく」ということ。短期的に資金を増やすには、金融市場で使われる単語や値動き、指標などを徹底的に学ぶ労力や時間が必要となります。

自分が今後どういう生き方を望むのかによって、必要な金額は変わります。そして、元手資金により取り得る投資手法も変わります。次回は「資産形成における資金別投資手法」について説明します。


フォレックス

金融業界歴15年目の外資系金融マン。ファイナンシャルプランナー1級、生命保険募集人、証券外務員1種、簿記2級などの資格持ち。接客ポリシーは「お客さまひとりひとりに合わせた資産形成法をアドバイスすること」。お客さまの理想を実現するため、特定の金融商品などに固執せず、最適と思われる方法をしっかりリサーチしてアドバイスします。

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