旅コラム

旅コラム旅行

皆さん、こんにちは。オリジナルなトラベルプランを作成する“旅コンシェルジュ”の田中國之です。今月も魅力的な旅情報を皆さまにお届けします!

この時期、夏季休暇を取得される方は多いと思います。休暇をどう過ごそうかと考えるだけで心が踊りますね!
今回おすすめの旅先としてご紹介するのは、坂本龍馬ゆかりの地・高知県。
美しい海はもちろん、「日本最後の清流」と呼ばれる四万十川やそこで獲れる美味しい鰻、多彩な食文化、珍しいお酒……などなど、さまざまな魅力に溢れた場所です。

「お遍路」という言葉をご存知の方は多いと思います。
お遍路とは、約1200年前に空海が修行した88の霊場をたどる巡礼のことをいいます。
巡礼のルートは徳島からはじまり、高知、愛媛、香川と四国4県をぐるっとめぐりますが、その道のりは約1400kmにも及びます。
88の霊場のことを「札所」と呼びますが、全ての札所を巡拝すると願いが叶うと言われており、多い時で年間約10万人もの方が「お遍路さん」としてお参りされるそうです。

実は田中、つい最近高知でいくつかの札所に参拝してきました!

その中の一つがこの第三十七番札所である岩本寺。

岩本寺は天平年間(729年 – 749年)に開かれた福円満寺を起源とし、天正年間(1573年 – 1592年)に一度焼失。その後再興し、岩本寺と改称。現在の建物は200年ほど前できたそうです。

「僕の煩悩も消してくれるだろうか……」と願いながら中へ。

まず出迎えてくれたのが花手水。
手はもちろん、水に浮かぶ花の美しさに心も清められました。

そして本堂にお参り。続いて大師堂にも参拝しました。

ちなみに、本堂内陣の格天井画は必見です!一面に色とりどりの絵が並び、このお寺の個性を形作っています(本堂は崇高な場所につき写真はありません)。

僕がお参りしている間にも、たくさんのお遍路さんが徒歩で訪れていました。

と、本殿の向かいにこんな看板を発見!

敷石にお願いを込めてかわらけ(素焼きの土器)を岩にぶつけると厄を落としてくれるとな!!

これが岩本寺のかわらけです。
「かわらけ、頼むぞ! 僕の厄を祓ってくれ!」

深く一礼してから光明真言を3回お唱えし、投げてみました!えいっ!

弾け飛んだかわらけ同様、僕の煩悩も一緒に粉砕されたような気分になり、心が晴れやかになりました。岩本寺を訪れた際はこの「かわらけ割り」、ぜひお試しあれ!

その後は参道のお店で和菓子をゲット。

どのお菓子も目に麗しく、どれを買おうか迷ってしまいました。スイーツ好きにお勧めです!

参拝後は宿に直行。夕食は海を眺めながら、高知といえば!のカツオ料理に舌鼓を打ちました。

釣りたての夕獲れカツオは、それまで持っていたカツオの概念が覆ってしまうほどの美味しさ!ぷりぷりとした食感に感動!本当に素晴らしい逸品でした。

眼前に広がる景色と美味しいお酒にもうっとり。
この海を眺めながら飲むお酒は格別でした!

次に巡ったスポットは、土佐清水市にある足摺半島です。

土佐清水市は高知県南西部に位置し、半島の先端にある足摺岬は観光スポットとして大変有名ですね。勢い溢れる荒々しい黒潮が生み出す断崖絶壁に加え、日の出も日の入りも一望することができることから、四国随一の絶景と言われています。

『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』(飲食店ガイドで有名なミシュランの旅行版)で2つ星を獲得したことから、海外でもその名を轟かせている景勝地です。

足摺岬はもちろんマストなスポットですが、僕のおすすめは前回に引き続きお遍路の札所。岬からほど近い地にある、第三十八番札所の金剛福寺です。嵯峨天皇の勅により開創、歴代天皇の祈願所とされていた寺院なのだとか。

僕が訪れたこの日も、たくさんのお遍路さんが参拝にいらしていました。

山門(仁王門)前で出迎えてくれた蓮の花。

「蓮は泥より出でて泥に染まらず」

といわれているように、蓮は水底の泥の中から茎を伸ばし、美しい花を咲かせます。その姿から、極楽浄土に咲くにふさわしい存在として尊ばれています。

蓮の花は日の出と共に時間をかけてゆっくりと蕾を開き、午前8〜9時頃に満開を迎えます。その後はまたゆっくりと時間をかけてしぼんでいき、蕾へと戻ります。

この日はタイミングよく満開の蓮の花を見ることができ、とても涼やかな気持ちになりました。

金剛福寺には素晴らしい庭園もあり、もちろん散策することができます。

ところどころに置かれた色とりどりの岩が印象的でした。

なかでもひときわ目を引くのが、整然と並べられた仏像たち。

美しく、でもどこか少し怖いような、不思議な空間でした。

作り込まれた仏像を見ていくと、作り手の質の高さに驚かされます。

広い庭園内では様々な仏像に出会うことができます。ここでの散策は心が洗われるような体験でした。

あちこち花が飾られているのも素敵です。

澄んだ水に活けられた花は美しいだけでなく、力強さも感じました。

訪れたときに満開だった蓮の花は、帰る頃には蕾に戻りかけていました。

この姿もまた可愛らしいですね。
高知県では、各地のレストランや鮮魚店で朝獲れの新鮮な鰹を楽しむことができるのも魅力のひとつ。

実は鰹に生臭いイメージを持っていたのですが、高知で朝獲れ鰹を食べてイメージが一変!

市場でカツオのお刺身をテイクアウトし、海を眺めながら舌鼓を打ちました。

レストランでも食べることが出来ますが、新鮮で美味しいカツオを格安で手に入れるなら市場が1番!(いちばだけに!笑)

外でカツオを食べていたら、こんな出会いもありました。

人、場所、食事、動物…。思いがけない出会いは旅の楽しさを大きくしてくれる、といいます。旅コンシェルジュの僕でさえ「こんな場所はそうそうないな」と思えるほど、高知県はたくさんの出会いと恵みに溢れた場所でした!

次回も引き続き、面白い旅の情報をお届けします!どうぞお楽しみに〜!


 

旅行コラム

出身地:東京都世田谷区(鹿児島・九州大好き)
卒業大学学部:明治学院大学 英文学科(戸塚に2年・白金2年)
家族形成:可愛い嫁(2022年で9年目に突入)
趣味:旅行・バスケ観戦・漫画(キングダム・嘘食い・鬼滅の刃等)
麻雀・ビリヤード・フリスビー・グルメ(お酒は基本飲まない)・カジノ
映画鑑賞・海外ドラマ鑑賞いままでで一番良かった旅行先:フィジー&オーストラリア
一度はいってみたい旅行先:エジプト
お客様とのやり取り・添乗でうれしかったこと:
日本語学校の修学旅行で、学生が僕宛にわざわざ手紙を書いてくれたこと
今だから笑えるハプニング:プライベート旅行はほぼ無計画のため、
新婚旅行で沖縄に行った際に免許証を忘れて、嫁にマジギレされた。

座右の銘:It’s not the years in your life that count. It’s the life in your years.
※何歳まで生きたかは重要ではない。いかにして生きたかが重要だ。
エイブラハム・リンカーンより


http://shonan-travel.co.jp/

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カミバサミ
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