皆さん、こんにちは!
楽しいトラベルプランを作成する“旅コンシェルジュ”の田中國之です。
今月も魅力的な旅情報を皆さまにお届けしますよ!
三浦按針の足跡を辿る伊東の旅
みなさん話題のドラマはどのくらい見ていますか?
僕は流行りのドラマは軒並み見る派ですが、特に歴史物が大好きで毎話毎話楽しみにどんどんのめり込んで見てしまいます。
今回は話題のドラマでも取り上げられた、異国の地、日本でサムライとなった三浦按針の軌跡を辿る伊東の旅をお届けしますよ。
みなさんは三浦按針(みうらあんじん)という名前をご存知でしょうか?
大航海時代にオランダから東洋を目指し、苦難の末日本に漂着した英国人航海士で、英名をウィリアム・アダムスといいます。
徳川家康の外交顧問として重用されたのち、日本で初めて洋式帆船を建造し、徳川政権の威容を示すために役立ったといわれています。
この「日本初の洋式帆船造り」という歴史的事業が、実は伊豆・伊東の地で行われたことはあまり知られていません。
大海原と温泉の癒し:伊東で過ごす非日常
伊東は静岡県の最東部に位置する市。
豊かな自然に囲まれて、大海原に面したこの土地は首都圏からのアクセスも良く、年間で数多くの観光客も訪れる温泉スポットでもあります。
なんといっても1番の魅力はこの目の前に広がる大海原。
海鮮はもちろん最高に美味しく、香る海風に心も躍ります。
この伊東独特の河と海のぶつかる地形から厚みのある砂洲があり、アダムスはそこを使って「砂ドック方式」で造船をして、日本の船大工の先進に大変貢献してくれました。
今でもその船を作っていた場所と言われる河口にはたくさんの記念碑が建てられており、地元の方に今も感謝され愛されてるおります。
1605年、家康はアダムスの功績に対し、三浦郡逸見(現在の横須賀市の一部の土地)に領地250石と刀2本、脇差を下賜し、三浦按針という名を与えました。
こうしてサムライとなったアダムスは自ら中国などへ渡航もし、貿易の主要人物でもありました。
そんなアダムスとともに歴史に残る大切な場所となった伊東の海を眺めながら、歴史に思いを馳せてのんびり温泉につかる。
そんな非日常のひとときを伊東で過ごしてみてはいかがでしょうか?
異国情緒溢れる旅館で味わう伊東の魅力
ここ伊東にはアダムスゆかりの地を辿る旅はもちろん、アダムスにコンセプトを置いて作られた旅館もあります。
館内のあちこちには船や船旅を彷彿とさせるオブジェが飾られ、料理の細部に至るまで異国情緒溢れる演出に舌鼓を打つことも出来ます。
また伊東には老舗の旅館も数多く存在し、当時のままの姿の風流な建造物の中で食事を楽しむことも出来ます。
また芸者文化もまだ根強く残っているため、運が良ければ芸者さんのお稽古の時間に居合わせるなんてラッキーなこともあったり。
芸者さんの三味線稽古を横目に聞きながら、のんびりとした時間を贅沢に過ごせるなんて、まるでタイムスリップしたかのような気持ちになります。
器もかなりアンティークなものに入れてくれるので、時が止まっているような不思議な気持ちになります。
ここで時間を忘れて、たまには大切な方とのんびり時間を共有してみてはいかがでしょうか?
今回は歴史感じる伊東の知られざる魅力をお伝えしました。
それではまた次回のコラムでお会いしましょう!またね!